その11　ワンコの気持ち

ボクね、思うんだけどね、

ワンコやニャンコはみんな

飼い主さんが大好き

I love you だよ〜ん。

飼い主さんは、ご飯くれるし

お散歩に連れてってくれるし

何より愛してくれる。

だからね、ボクらワンコは

いつもできるだけ飼い主さんの

うーんとそばにいたいんだ。

ちょっとでもいいから

身体をくっつけていたいの。

クールで照れ屋さんのニャンコは

「隠れててもこっそり飼い主さんを

見守ってるんだニャ」

だって。

ウフフ、シャイだね。

しゃべれないけど、わかってね。

それだけでオッケー！ハッピーワン！



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その12 　放せ!


大好きなボール、毎日パパが投げてくれる。

「行くぞ〜、取って来い〜！」

ワンッ！

ボクは猛ダッシュして、ボールを追いかける。

ボールは獲物だ。

絶対に逃さないぞ〜

捕まえた！

ボールをくわえて

引き返し、パパの元へと走る。

気分爽快！

「よしっ！放せ！」

くわえたボールをパパの前に置く。

ちゃんと放すと褒めてくれるんだ。

嬉しい〜！楽しい〜！ワンッ！

それを、何回も何回も繰り返す。

大好きなボール遊び

楽しくてしかたない！

ある日、キッチンの床にチキンの骨を発見。

すごくいい匂い。

食べてもいいのかな？

誰もいないし・・・

ちょっとだけ舐めてみた。

うま〜！

その時、パパに見つかった！

ヤバい、どうしよう。

ボクは骨をくわえて逃げることにした。

それなのにパパがいきなり 「放せ！」

って言うもんだから


ボクはいつもの癖で 

骨を放してしまったんだ。
 

でも惜しくてまたくわえた。
 

「放せ！」
 

くわえる。
 

「放せ！」
 

くわえる、の繰り返し。
 

そこへママが登場。

ボクとパパのやりとりを見かねて
 

おやつの手作りチキンをボクに差し出した。
 

骨より美味しいお肉だ〜。
 

その瞬間、骨は取り上げられた！
 

チッ、お肉は食べられたけどさ。
 

「ロン、チキンの骨はのどに刺さるんだよ。

だから食べちゃだめなんだよ。」

とパパ。
 
ごめんね、パパ。
 
「放せ！」でボクを守ろうとしてくれたんだね

もっと、もっと「放せ！」の練習

がんばるよ、ボク

だからパパ

ボール遊び、つきあってね。
 

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